まいどです。とらこです。
なにぃ…っ 蝶々さんの誕生日が1/18…だと…っ?!
おめでとうございますっっ( ゚Д゚)蝶々のおねいさんにはいつもお世話になっております。
そんな感謝を何かしらの形でお祝いに出来たらよいなぁと思いましてペンを取ったのですが、最近一向に絵が描けなくなっておりまして…絵というか、可愛いお嬢さんが描けなくなっておりまして…orz
可愛い女の子がたくさん生息しているサイトさんとか巡って
はぁはぁしながら参考にしようとしていたんですが、こう…魔女宅のキ○みたいな状況に陥っているようでして、描こうとするほど描けない感じです。
もうこれは時間を見つけてがっしがしと落書きするかしないとだめだなと判断しまして、今回は絵は断念致しました。
ほら、そんな状態で中途半端なものを贈りたくないじゃないですか。
ということで、いつぞやとらこの稚拙な文章をお褒めいただきましたことを思い出しまして、それならば文章で!と筆を取らせていただいた次第です。
しかも舞台はとらこの外部サイトのお題SSの世界で。すみません、ほとんどの人が知らない舞台を学校に上げちゃいました。あ、でも一応、全く知らなくてもフィーリングで読める…ようにはした…つもりです(´・ω・`)
完全に世界が学校と違うので、はじめはブログに上げようと思ったんですけども、多分見に行きやすいのは学校だろうなぁと思って悩みに悩み、「ていうか両方に上げちゃえばいいんじゃね??」という結論に達しましたのでこちらにも上げちゃうよ☆
全く同じっていうのも面白みに欠けてしまうので、ブログはちょっとおまけがありますb☆
そんなわけで、以下、学校に上げたSS+おまけでーすノシノシ☆
>りんさん
このたびは、キルーさんをお貸し出しいただきまして、ありがとうございました!
少しでも楽しんで頂ければ幸いですっ!
タイトルはいつものこちらから。
http://www1.odn.ne.jp/~cad87370/na/index.html
゚・*:.。. しゃららいおん .。.:*・゜゚・*
一輪のたんぽぽを摘んできた。
私の背丈ほどの黄色は、彼女の背中から伸びる薄い羽の色とよく似ていた。
「おちびちゃん、もんだいだよ」
赤い瞳が笑って、柔らかな紫の髪が揺れた。
「音楽と水と歴史が仲良しなのはナゼでしょー?」
「一過性と円環が同居する矛盾ゆえに」
彼女は少し考えて、「それって音楽はリピートのこと言ってるのかな?」と逆に問いかけ直した。
日だまりが暖かい。
ここは世界と時の果て、誰もが望みながら誰もが拒む、安息のみが横たわる場所。
彼女の細い綺麗な指が白い鍵盤の一つを静かに叩く。ぽーんと、半分以上が見上げきれない大樹に呑まれたピアノから音が響いた。
大樹の中は空洞で、音はそこを反響しているのだと彼女は言う。
『この子はこのピアノが大好きだったのよ。
だから、離さないまま、音を殺さないように自分の中を空けて枯れたの』
ピアノと大樹と彼女は、ほぼ同じ永い時間を共にしてきたらしい。
私の方がちょっとおねいさんだけどね、と彼女は笑う。
彼女の指が鍵盤の上を滑ると短いメロディが流れた。それは穏やかに静止を続けるようなこの空間にも免れようの無い『流れ』があるのだと、優しく宣告するようだった。
一度だけ、"外"で聞いたことのある同じ楽器から流れた声よりずっと、このピアノの声は柔らかだった。
「ながいながぁーい…ながいなぁー」
歌っているのではないだろうけれど、まるで歌のように呟く。
「…永いと思ってはいないだろう、君は」
「………せいかいー」
いー、と口を横に引っ張って彼女は笑う。
「私達には永いなんて感覚ないしー」
「あったら大変だよ。早々に発狂してここを去らねばならない」
右肩に預けていたたんぽぽを、左の肩へ掛けかえて私は彼女を見上げながら言う。
ひらりと頭上の影が揺れたと思ったら、たんぽぽにアゲハ蝶が止まった。
「さっきの問題は、問題自体が成り立たないのではないかね?」
「うんー??」
「水と歴史と、音楽は仲良しではないと思うがね」
赤い瞳が細まる。面白い、と彼女は笑う。
「水と歴史は途切れることなく流れていくけれど、音楽は区切られるだろう」
「それって、まさか休符とか言わないよねー…?」
「………楽曲は"終わり"があるということだよ」
胡乱気な彼女に同じくらいの胡乱気で返答する。
「同じ流れを共に持つけれど、音楽だけ異質なのだよ。水と時間は音楽を受け入れるのかね?」
たんぽぽに止まっていた蝶々がふわりと離れた。踊るように私と彼女の間を渡って、蝶々は黒いピアノの上へ。
「いっちゃんは、もうちょっと感情と想像をべんきょーした方がいいよー」
うふふ、と意地悪めいた笑いをして、彼女は私を見下ろした。
「なかなか惜しいところまで行ったねー。
水と歴史は止まらないものだけれど、音楽だけは終わりがあるものなの。音楽だけが終わりを知っているのよ。終わりと、始まりを知っているの。
音楽があるから、水と時間はそこに『流れ』があることを認識する…永遠というものが、永遠であることを認識できるのではないかな。
私は「ありがとう!音楽!」て思うんじゃないかなーって思うんだけどなー」
そう言って、彼女はにこりと笑った。日差しが彼女の白い頬に落ちる。
私は頷いた。
「よかった。ではこれは君にふさわしい」
私は持っていた一輪のたんぽぽを彼女の方へ差し出した。
「キルー、君に区切りを」
永遠の傍にいる君が、その永さを見つめられるように。
「ありがとう、たんぽぽ」
そう言って、彼女はにこりと笑って、一輪のたんぽぽを受け取ってくれた。
「……ところでキルー、質問をしていいだろうか」 「うんー?おねいさんに答えられるものならー」 「問題ない、むしろキルーしか答えられない」 「買いかぶり過ぎだよ識者さん、キルーさんはただのおねいさんですよー」 「………"皇帝"のくせにー」 「そのものものしい呼称、好きじゃないんだよね…ていうか、"くせにー"っておかしくない?」 「(咳払い)さっきの歴史ってさ」 「あ、ごまかした」 「歴史も"終わり"を知ってるものじゃないのかね?」 「えーちょっといっちゃぁーん。私、いっちゃんは分かってて言ってるのかと思ってたんだけど」 蝶々さんは軽やかに笑った。
「歴史は私たちのことでしょー?」
ちなみに、キルーさんは七賢の7番目の人ですた。
七賢さんはあと一人が埋まれば全員そろっております(笑) いつか七賢さんたちのお話しも書きたいなぁ…
どれくらい資金があれば引きこもっていられますかねー??(´・ω・`)
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